ごあいさつ


第44回全青司ながの全国大会開催によせて

全国青年司法書士協議会

会長 野 﨑 史 生

野崎会長写真(新)

「司法制度改革は誰のために行われ、わたしたちは何のために在るのでしょうか。
変えて良いこと、変えてはいけないこと、変わらなければならないこと、それぞれを3200余名全会員でじっくりと考え、さらなる進化を遂げましょう!」

昨年3月11日、山形で行われた総会において承認された事業計画総論の最終行です。これは私たち司法書士が「法律家」であることを前提としたものです。
法律家を自認する私たちは、これまでも過去を学び、未来を想像しながら、市民の求める法律家像とは?より良き司法制度とは?ということを法律家として必死に考え続けてきました。我が全青司においても、その目的で「法律家職能としての使命を自覚する青年司法書士」が「市民の権利擁護および法制度の発展に努め、もって社会正義の実現に寄与する」と謳い、私たちが「市民のための法律家」であることを当然のこととしています。
この大前提は果たして正しいのでしょうか?
我々は「市民に身近な」「くらしの」法律家なのか?そもそも我々は何を求められているのか?市民は我々に何かを求めているのか?それは我々の幻想に過ぎないのではないか?司法書士である私たちは根本的に考え直さなければならないのかもしれません。
なぜならば、ながの全国大会を開催するにあたり、実行委員会を中心とした会員の協力と努力の下、膨大な人員と時間を費やし『「くらしの法律家」の検証と地域法専門家の在り方創造(上田調査)』を行い、衝撃的な「結果=市民の生の声」を得てしまったからです。
さて、本大会のテーマは『分水嶺』です。分水嶺とは、雨水が異なる水系に分かれる場所であり、物事の方向性が決まる分かれ目のたとえとして使われる言葉です。
ひょうご全国研修会で私たちが『興』したものをどこに流し出すのか、この分水嶺からどちらに進まなければならないのか、今回の調査で得られたデータによる過去でも未来でもない現状を正確に認識し、自らのさらなる進化を遂げるための指標として使いながらも、やはり最後は自らの意思によって流れるべき川、進むべき道を選択しなければなりません。
その先にあるものは何なのか、私たちの明日が、未来が見えてくるであろう議論を目の当たりにしながら、自身もそこに参加することができる「第44回全青司ながの全国大会」で、そして「第46回全青司定時総会」で、みなさまと「燦然たる未来」を共有できることを心から楽しみにしております。
さあ、自らの足で『分水嶺』に立ち、私たちの行く末を見渡しましょう!!

 

長野県青年司法書士協議会

会長 宮 川  巧

長野県青年司法書士会会長

あなたは、「くらしの法律家」ですか?
あなたは、「市民に身近な法律家」ですか?

 昭和56年、長野県上田市民を対象とした上田市実態調査が行われました。「司法書士に対する認識度」「不動産取引における司法書士の関与度」「紛争解決処理機関の実態」を司法書士自らが調査することで日本の法律家制度を見直そうという理由からです。
昨年秋、全国青年司法書士協議会と長野県青年司法書士協議会は、31年ぶりに上田市民の実態調査を行いました。くらしの法律家の検証と地域法専門家の在り方を創造し、わたしたちの進むべき道を模索するとともに、日本の法制度に一石を投じるためです。

あなたは、どんな法律家を目指していますか?
あなたは、ただ漫然と日々の業務をこなしていませんか?

 本大会のテーマは「分水嶺~君、その胸中に、燦然たる未来はありや、なしや~」です。
後半部分は、自由民権運動の理論的指導者であった植木枝盛の「未来が其の胸中に在る者之を青年と云ふ」という言葉からヒントを得ました。

あなたの胸中に、燦然たる未来はありますか?

 めまぐるしく変化するこの世の中で、わたしたちは分水嶺に立っています。 さあ、一緒に考えましょう!一緒に議論しましょう!
植木枝盛はこんな言葉も書き記しています。
「元来、鳥には羽もあり翼もあれども、今籠(かご)の中に押し込められては、とんと羽も翼も左程(さほど)の用を為しません。人に貴き才あり力もあれども自由がなければ籠の中の鳥同様10分の1の働きもいたしますまい」
みなさんのその才能を、力を発揮するための、大きく羽ばたくためのきっかけが、長野にあるのかもしれません。
ながの全国大会実行委員及び長野県青司協会員一同、みなさまにお越しいただくことを心より楽しみにしております。

 

 

 

ながの全国大会実行委員会

委員長 川 上 真 吾

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長野県民の県民性として「大変な議論好き」とよく言われるようです。地域の集会、居酒屋、親戚の集まり、と様々な場面ですぐに議論になるのを見かけます。
ながの全国大会実行委員会では約2年にわたり準備を進めてまいりましたが、その中でも、特に意識せずともやはり「議論」になりました。外から見ていると喧嘩のように見えることもあるくらい熱い議論もありました。
そして、テーマ・内容を決める議論においても「とにかく議論をする」ことを重視し、出てきた意見の中からテーマ・内容となりうるものを抽出する、という方法をとりました。
さらにその抽出したものについてもグループ分けして議論を行いました。
そこで気がついたのですが、出ていた意見が「司法書士はこのままではまずいぞ」という趣旨のものばかりでした。
この根底にあるのは、登記事件の減少、多重債務事件の増加と減少、簡裁代理権のゆくえ、司法制度改革など司法書士を取り巻くさまざまな現状でしょう。
そこで、この現状を打破し、司法書士はどこへ向かうべきかを真剣に議論する、こういう大会にしたいという結論に至り、テーマを「分水嶺~君、その胸中に、燦然たる未来はありや、なしや~」と決定いたしました。
さらに、我々は、どこへ向かうべきかの議論の根拠がなければ「机上の空論」となってしまうと考えました。そこで、司法書士の現状を把握するため、市民の声を聞こう、ということで31年ぶりの『「くらしの法律家」の検証と地域法専門家の在り方創造(上田調査)』を実施いたしました。

さあ、準備は万端です。
熱く議論する準備は整っております。
もしかすると、もう「大会自体が始まっている」とも言えるのかもしれません。

熱く語るのは苦手、という方は熱い雰囲気だけでも感じていただければと思います。
全国各地から「熱」を持ち寄っていただき、大会で起きた「熱」を各地へお持ち帰りいただければ最高です。
皆様の「熱」でまだ寒い3月の長野を熱く熱くしていただければと思います。
大会で「どの方向へ流れ出るのか」と「君、その胸中に、燦然たる未来はありや、なしや」この答えを出しましょう!

皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。